林歯科の咬合療法
咬合療法とは
初めて聞いた言葉かもしれません。
「咬合」というのは、骨格、運動機能などを含めた歯の噛み合わせの事です。
普通の歯の治療でも、どの歯医者さんでも、「咬合」のことはしっかりチェックしています。
では、咬合療法とはなんでしょう?
ここでは、林歯科で行っている「咬合療法」のご説明をいたします。
症状のチェック
次のような症状がある方は、「咬合」に問題がある可能性があります。
1)顎がだるい 顎が痛い がくがくする
開閉がうまくできない
2)虫歯がないのに、全体にしみたり、
自分の歯が割れたり欠けたりしている
治療したものが何度もとれてしまう
3)奥歯が一カ所だけぐらぐらする
朝起きたときの口臭、口のねばつき
4)顔が曲がっている 左右で目の大きさが異なる
1)の人は顎の関節のトラブルが起きている可能性があります。
2)の人は、歯に荷重がかかりすぎて、
丈夫なはずの歯にひびわれなどが生じています。
3)の人は、咬む力の過剰負担が歯周炎の症状を悪化させています。
4)の人は、左右の噛み合わせのアンバランスが、
顔の骨格に影響を与えています。
このような症状のある方が来院された場合には、今困っているところの治療と平行して、次のようなことをチェックして「咬合療法の説明」の紙をお渡しして、お知らせしています。
チェック項目
・歯の摩耗
・ひび割れ
・歯茎の付近のくさび状の欠損
・冠や詰め物がよくとれていないか
・顔の左右対称性
・姿勢のゆがみ
こういった現症を細かくチェックして、咬合療法が必要かどうかを見当します。
以上の事を考慮して、その方が改善を希望される場合には、
「咬合療法」を開始します。
もちろん、このままでいいという場合は、現在の噛み合わせを崩さないようにしながら、歯の治療を継続します。
治療を希望される方は、虫歯や歯周炎の治療と平行して「咬合療法」を開始します。
どのくらいの人が治療を受けているか
林歯科では、月に大体30〜40名の方がこのような症状の緩和のための治療をスタートされます。
通常は、夜間の使用をお願いしていますが、なかには「つけている方が楽なので」と日中も使用されている方もいらっしゃいます。
本来、歯の治療のための装置なのですが、顎がリラックスする事で、肩こりや頭痛が和らいだというご報告をいただく事もあります。治療の目的ではありませんが、そのようにおっしゃっていただくと、私たちもうれしくなります。
一方、残念ながら、嘔吐反射などのために装置の使用を断念される方がいらっしゃる事も事実です。
その場合は、患者さんと相談しながら、また別の治療方法を模索していきます。
治療の方法は、一つではありません。
治療のゴール
・顎の調子がよく、普通に咬める
・歯周病の改善
・下顎の位置、顔貌がバランスよく左右対称の状態
・筋バランスの不具合による筋肉疲労の改善
=肩こり頭痛の緩和
などの症状改善です。
治療のプロセス
咬合治療は、今困っていること、虫歯の治療・歯周病の治療と平行して行います。
ME機器による検査
検査室
咬合力検査 オクルーザー


顎運動解析装置 ナソヘキサ


重心動揺計 グラビコーダ
症状が重い人は、治療の開始前後にME機器による詳細な検査を行い、顎の運動、咬むときの力のバランス、姿勢のゆがみなどを調べます。
1.プレートの使用
治療は、まず、「適正な下顎の位置」を探すために「プレート」状の装置を使用してもらいます。
それほど負担にはなりません。主に寝るとき使用してもらいます。
装置は、その方の歯並びの状態に合わせて様々な形があります。
2.使用状況の確認
装置のセットから一週間後に上手に使えているかを確認します。
3.症状の確認と装置の調整
その後は、治療と平行し1週間から4週間程度の間隔で、装置の使用状況、症状の変化を確認して装置の調整を行っていきます。
症状が安定してきたところで、次のステップへ進むかどうかを決定します。
次のステップ
「下顎の適正な位置」に合わせて噛み合わせの再編成を行います。
1)これまで入っていた冠の形を変えていく方法
2)歯並びの矯正を行う方法
があります。
また、そこまでは望まないと言う方には、
3)プレートを、症状があるときにだけ使っていただきます。
最終的に、ME機器で再検査をし咬合調整を行って終了します。
最後に
歯の症状は、様々な要素が複合的に関与しています。
虫歯の治療、歯周炎の治療とバラバラに行っても、気になる症状が改善しない事もあります。
そのような場合に、「咬合療法」が力を発揮する事があります。
自分の症状に当てはまるような気がする、という方は、どうぞ院長にご相談下さい。






